これはnanyとモモが過したほんの短い間のお話・・・・・
注:初めてお読みになる方へ・・・・・
非常に時間が経ってしまい恐縮なのですが;2/1の第1話からお読み下さい。。。
(過去のブログを見るには右下Archivesの<○○2006>をクリック、更に前のページに行くにはもう一度同じところをクリックしてみて下さい) では・・・・
「迷子のモモちゃんー第2話ー」
nanyはモモの首に「中庭で拾いました。落とし主を探しています」と書いたプレート(厚紙だが;)を下げてやり、掲示板のところに連れていった。
おしりが汚れるといけないので紙を2~3枚重ねて敷き、モモを座らせた。
「少しだけここで待っててね・・・」
背中にモモの視線を感じながら、すでに少し<情>の移ってしまったnanyはなんだか胸がチクン;と痛んだ。
家にもどってからもnanyはモモのことが気になってしかたなかった。。。
母と、持ち主は何歳くらいの子だろう?とか、本当にマンションの住人の子のものだったのか?とか、比較的キレイだったから買ってもらったばっかりだったかも?とか、お父さんがUFOキャッチャーでとったとか。。。
モモをとりまく<環境>についていろいろと想像し、話し合った。
30分くらい経った頃だろか、姉がやってきた。nanyはモモの事を説明し、「掲示板の下にモモが座っていなかった?」と尋ねた。
「う~ん・・なにも居なかった気がする・・・・」
「・・・え??」。。。。。
『モモが居なくなった!!』。。。。。。
落とし主を探す為にモモを置いてきたのは判っている・・・。それでも自分でも訳のわからない感情が湧き上がってきてnanyはサンダルを突っ掛け、玄関を飛び出した。。。。
階段を一気に駆け下り、掲示板のところへ走った・・・・・。
・・・・・・そしてそこには・・・・・
・・・・モモはもう居なかった。モモを座らせた「紙」もない・・・・・
掲示板には初めから何事もなかったように、エレベーター点検やバザーのお知らせがひらひらと貼られ、ただ無表情にnanyを見つめているだけであった・・・・・・。
<持ち主が見つかったんだ・・・>
そう信じたくてnanyは心の中で何度か呟いた。。。でもモモを座らせて30分という余りに短い間の出来事に戸惑いは拭い去られず。。。。
nanyの腕にはまだモモを抱いたぬくもりが残っていた・・・・・ 。
・・・・・第3話へつづく・・・・・・
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