Thursday, February 02, 2006

迷子のモモちゃん-第1話-

これはnanyとモモちゃんが過ごしたほんの短い時間のお話。。。。。

去年の夏くらいのことだっただろうか、nanyの住むマンションの中庭にあのピンクのクマさん、<モモちゃん>が転がっていた。
辺りは人影もなく、持ち主らしき子供もいない。日曜の早朝ということもあり、きっと昨日の夕方モモちゃんと遊んでいた子供が忘れていったのだろう。。。。。
nanyはモモちゃんを拾い上げ、付いてる砂を払ってやった。
管理人室はお休み・・・・・・・・・。とりあえずnanyはモモちゃんを連れて帰ることにした。

nanyがモモを抱いて帰ると「あら!どーしたの・・・」母はモモの目を覗き込んでそう言った。nanyは事情を説明した。
「どうしましょう・・」「管理人室はお休みだし、でも今頃気づいて探しているかもしれない・・・」

nanyはしばらくモモと遊んだ。。。少し心が通った気がした。。。。

マンションの1階に集合ポストがあり、その脇にある掲示板にはよく落とした洗濯物や、子供の帽子などが貼り付けてある。
落とし主はそれに気づいて持っていく。。。暗黙のルールなのだ。しかしモモを貼り付けるわけにはいかない。
とりあえず、午前中の間だけ、モモをそこに置いてみることになった。

nanyはモモに話かけた。
「モモのご主人様は今どーしているんでしょうねぇ・・・・・」
モモはただ哀しい目をしてnanyを見つめているだけであった。

 ・・・・・・つづく・・・・・・               

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