Saturday, August 12, 2006

てるてる坊主の思い出・・・

nanyはてるてる坊主について考えていた。。。。

窓際のカーテンレールに吊るされて
お役目を果たそうと
ひたすら空にお祈りしていた
ティッシュで作った
「へのへのもへじ」顔の
儚い小さなてるてる坊主・・・・・・・

子供のころ、遠足や運動会の前日にnanyは必ずてるてる坊主を作った。
てるてる坊主の由来、誰がいつ、どういうわけで初めて作ったかは知らない。
ただ作らずに雨が降ると、そのせいに思えてしまうくらい、nanyの生活に「てるてる坊主」は浸透していたのだ。。。。

nany家のてるてる坊主はスコッティーなどのティッシュ製だった。
広げたティッシュに丸めたティッシュを包み、細くて茶色っぽい「荷造り紐」で首を結ぶと、顔を書いて窓に」吊るした。
顔は無論「へのへのもへじ」である。
「へのへのもへじ」の由来は昔聞いたことあったみたいだが忘れた;
ただ結構「へぇ~~」と思った気がする・・・・
   
   だったら憶えておけ☆

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつを窓に吊るすと
「あしたお天気にして下さいネ☆」とお願いして布団に入る。
翌日お天気だと「ありがとう♪」とお礼を言って元気よく出かける。。。
そしてその日はそれでてるてる坊主のことは忘れてしまう。
出かけている間に母が片付けるのだろう・・・・・。

しかし1度てるてる坊主について切なく忘れられない思い出がある。

その日は朝から雨だった。。。
前日「てるてる坊主」を作ったにもかかわらず・・・・
でもnanyは作ったことを忘れていた;
雨が降ったショックのほうが大きかったのだろう。
イベントは普通授業に変更され、nanyはとぼとぼ学校へ行った。

そして学校から帰ってくると・・・・・・

窓にはまだ「てるてる坊主」がぶら下がっていた。
しょんぼりと首をうなだれて・・・・・・・

「あ!!」
nanyは窓に駆け寄った。
急いでそいつを下ろしてやると心の中で謝った。
なんだか訳もなく悲しかった・・・・・・
nanyは子供だったのでその感情が自分でもよくわからない。
ただ本当にすごく悲しくて切ない気持ちだったのだ。。。。。
泣いているように見えた「へのへのもへじ顔」。。。。。。
そして なぜその日に限って母が「てるてる坊主」を外さなかったかもわからない・・・・・。
それ以来翌日雨が決定的な時に、nanyはてるてる坊主が作れなくなった。
それではいけないと思うのだが;

さて、ふと思ったのだが、子供のころは人々の生活にすっかり浸透していた「てるてる坊主」だが、
いままでマスコット等以外では店で売っているのを見たことがない。
それはきっと自分で晴れをお祈りしながら願いを込めて作ってこそ、その純粋な気持ちが宿るからということを、誰もが判っているからなのかもしれない。
そして現代の子供たちにもこの習慣が受け継がれていることをnanyは祈っているのだ。
うまく言えないのだが、こういう習慣から学び取っていくものが、沢山ある気がするのである。。。

     nany*72%   7*28%・・・・・

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